以下で締結した家族信託ですが、締結後の賃貸アパートにおける手続きをまとめておきます。
1.アパートローンの一括返済
アパートローンを一括返済しました。これはローン契約をしている銀行では、信託財産となったアパートは担保として評価できないと言われたためです。他の銀行では問題ないケースもあると思います。ローンがある場合は事前に取り扱いについて検討しておく必要があるでしょう。
2.不動産登記
ローン抵当権抹消登記と信託登記を司法書士さんに依頼して実施いただきました。
3.賃貸契約書類の契約者変更
賃貸契約書類の契約者を義親から受託者へ変更しました。変更は生前贈与に則るとのことで、契約者を変更する旨の覚書を交わして、利用口座などを変更しました。
具体的に変更した契約書は以下です。
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4.アパート関連契約の変更
アパート関連の各種契約変更ということで、以下対応をしました。
- 水道
- 電気
- 損害保険
- 売電
固定資産税については、設定した信託口座での口座振替ができなかったため一旦そのままとしています。登記は変更しているので来年分からは受託者へ請求がきます。
5.太陽光発電設備事業譲渡手続き
売電の契約者変更をした際に電力会社から事業者変更が必要な旨を教えていただき、太陽光発電設備の施工会社へ連絡したところ、以下の手続きの案内をいただきました。
この2つ目のアパートに付いている太陽光発電の固定価格買取制度の変更申請が結構手間でまだ対応中となっています。
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変更申請をするものの、平成28年度までに認定を受けた設備の新制度移行手続きが義親にてなされておらず(認識できていない…)、まずその手続きをするようにとのことで、太陽光電池の型番などをなんとか調べるなどして対応しました。こちらは申請してから1週間弱で移行手続きが完了しました。
その後、変更認定申請を実施していますが、登記簿謄本等必要書類も多かったり、手続き内容に不明点も多くやり取りが続いています。
その他調べると、本来は太陽光発電のメーカー保証なども名義変更が必要なようですが、こちらは保証書などがあるのかももやはわからず、10年保証とすると残り3年程度なので割り切っています。
特に太陽光発電の対応など、分かって対応できている人がどれほどいるのか疑問になるほどの煩雑さです。