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国民年金の上乗せについて検討する

退職後は国民年金に加入することになるわけですが、国民年金は厚生年金ほど手厚くはないため、上乗せできる付加年金と国民年金基金についても検討してみました。

なお、この2つはどちらかにしか加入することができません。
また、制度が結構複雑ですので、認識違いもあるかもしれませんが自分の理解のため認識していることを棚卸ししておきたいと思います。

国民年金基金

国民年金基金は、近年は付加年金との比較よりもiDeCoとの比較をされるケースが多いようですが、その特徴において、私が気になった点をまとめておきたいと思います。

  • 給付額が確定している ⇒ 加入時の予定利率で運用(現在1.5%) ⇒ インフレリスクあり
  • 掛金はiDeCoと合算して月額68,000円以内
  • 任意脱退不可 ⇒ 掛金の一時中断は可(代わりに付加保険料を納付するというのは不可)
  • 国民年金の老齢基礎年金を繰上げしている期間は付加年金に相当する部分だけ受取る
  • 老齢年金だけでなく遺族一時金もある ⇒ 障害年金はない
  • 国民年金の免除中は継続不可

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付加年金

次に、付加年金の特徴において、私が気になった点をまとめておきたいと思います。

  • 月額400円の付加保険料を支払うと「200円×付加保険料納付月数」の分だけ年金額が増えることから、2年で元が取れる ⇒ 年金増額分は最大96,000円(月額8,000円)と限度がある ⇒ インフレリスクあり
  • iDeCoと併用する場合、iDeCoの月額の掛け金上限が-1,000円となる(68,000円⇒67,000円)
  • 前納による割引あり
  • 任意脱退可
  • 国民年金の老齢基礎年金の繰上げ・繰り下げに合わせて増減する
  • 3年以上受給することを前提とした制度であるためそれ以前に亡くなるとメリットはない ⇒ 死亡一時金として3年以上納めていれば、国民年金の死亡一時金に8,500円加算されはする ⇒ 遺族年金や障害年金受給時における加算はない
  • 国民年金の免除中は継続不可

検討結果

まず、国民年金基金については、予定利率が高いとは言えない状況で受給まで25年あるため、多分にインフレのリスクがあること、さらにiDeCoへの加入が必須な状況でもあることから、iDeCoの方で対応すればよいかなという判断しました。
なお、国民年金基金iDeCoとの大きな違いは、掛金の所得控除において、国民年金であれば生計を一にする親族の掛金を支払っていれば可能だが、iDeCoは本人分しか控除できないという点です。

次に付加年金ですが、マイナポータルからの電子申請で国民年金の加入と同時に手続きできず、今後の加入期間がどうなるかの見込みも立っていない状況で、インフレリスクも高まる中、敢えて別途に申請するほどのメリットまではないかなと、半ば面倒になったところはありますが、ひとまず加入を見送ることにしました。