移管手続きを行わないと
私は企業型DCに加入していましたので、退職すると移管が必要になります。この移管を退職日の翌日を含む月の翌月1日から起算して6カ月以内に行わないでいると、国民年金基金連合会に自動移換されてしまいます。そのデメリットは以下です。
最近、国民年金基金連合会のまとめで、企業DCにおいて約112万人分の年金資産が放置された状態になっていることが判明したというニュースを見かけました。総額は2021年末で約2,600億円に上っているそうです。
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iDeCoの申込先が破綻すると
移管先を検討するに当たって、比較材料を見ていきたいと思います。その前に、移管先が破綻するとどうなるのでしょうか。これについては証券と同じで、移管先である運営管理機関では加入者の資産には係わらず、資産は信託銀行にて管理され、信託銀行では会社資産と分別管理することになっているとのこと。さらには商品である投資信託の運用会社が破綻しても先の通り分別管理されているので大丈夫ということです。ただし、定期預金型商品だとペイオフである1,000万円まで、保険型商品だと保険と同じ9割保証となります。
移管先に係わらず発生する費用
移管先がどこにしても発生する費用としては以下があります。
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移管先で変わる費用
次に移管先で変わる費用は以下です。無料のところがまず候補になりますね。
あと、重要なことが取り扱い商品ですね。取り扱い商品は金融機関によって様々です。とは言え、私は既にiDeCoの手数料②が無料である、楽天証券とSBI証券を利用しているので、この2つを候補に検討をしていきたいと思います。
移管先による費用と取扱商品以外の違い(楽天証券とSBI証券)
取扱商品は当然異なるので、それ以外の楽天証券とSBI証券の違いをまとめると以下のようです。これだけだと楽天証券の方がよさそうですが、決め手になるほどではない気がします。
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取扱商品の違い(楽天証券とSBI証券)
では、それぞれの取扱商品の中で気になったものをピックアップして比較していきます。検討しやすいように従来運用していた商品も並べておきます。
並べてみたところ、従来商品における信託報酬の高さが際立ちますね…。DCの運用としては国内外の株式INDEXに50:50で運用するということにしていました。これまでの運用利回りは10.45%でしたが、主に外国株式INDEXが牽引している感じです。
従来の運用方針を踏襲すると、楽天証券なら三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンドと楽天・全世界株式インデックス・ファンドとの組み合わせ、SBI証券ならeMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)とeMAXIS Slim全世界株式(除く日本)の組み合わせになりますが、この組み合わせ同士だと信託報酬の面ではSBI証券の方が低くなりそうです。
米国株式については、既に積立NISAで楽天・全米株式インデックス・ファンドに投資しているので選考外にしようかと思っています。バランス型も悪くはないですが、その比較でもSBI証券の方が信託報酬は低くなるようです。
従来 | 従来 | 楽天 | 楽天 | 楽天 | 楽天 | SBI | SBI | SBI | SBI |
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国内株式 INDEX | 外国株式 INDEX | 国内株式 INDEX | 外国株式 INDEX | 米国株式 INDEX | バランス | 国内株式 INDEX | 外国株式 INDEX | 米国株式 INDEX | バランス |
三菱UFJ DC国内株式 インデックス ファンド | DIAM 外国株式 インデックス | 三井住友・ DCつみたて NISA・日本株 インデックス ファンド | 楽天・全世界 株式インデックス ・ファンド | 楽天・全米 株式インデックス ・ファンド | 楽天・ インデックス・ バランス (DC年金) | eMAXIS Slim 国内株式 (TOPIX) | eMAXIS Slim全世界 株式 (除く日本) | eMAXIS Slim 米国株式 (S&P500) | eMAXIS Slim バランス (8資産均等型) |
0.22% | 0.275% | 0.176% | 0.202% | 0.162% | 0.162% | 0.143% | 0.1133% | 0.09372% | 0.143% |