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『「いい人生だった」と言える10の習慣』を読んで

こちらは終末期医療に携わってきた医師である大津秀一氏の著書。妻が図書館で借りてきていたのを拝借して読んでみました。その引用メモです。

まず題名にもある10の習慣とは以下になります。

  1. 「今日が最後かもしれない」と思って暮らす
  2. 生きる意味を無理に探さない
  3. 負の感情に振りまわされない
  4. 身近な人こそ大切にする
  5. 自分の幸せと大切な人の幸せをすり合わせる
  6. 「長く」より「良く」生きることに注目する
  7. 健康や若さに必要以上にとらわれない
  8. 環境に流されず、本当にやりたいことをやる
  9. どんな境遇でも自分を支えてくれる夢を見つける
  10. 「ありがとう」と伝える

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 「みんな、娘は立派だったと言ってくれます。でもね、先生、私は帰ってきてほしかったんですよ」

 「……」

 「立派である必要なんてないんです。生きてくれさえいれば。家族にとってはそういうものです。だから先生たちも、何かあったら私たちを放って逃げてください。どうかお願いします」

P.19

これは東日本大震災で娘さんを亡くされた母親から被災地支援に来ていた医師が言われた言葉。状況は異なるかもしれませんが、得てして子どもを立派に育てることが是とされる中、立派に育ったが故にある状況から逃げることを躊躇させてしまうという面もあるような気がしました。

 私たちは大切な方を支えようとするときに、困っているその気持ちを尋ねようとせず、頑張れ、と叱咤激励の形をとって、自分の思いをときに押しつける傾向があります。

「ご飯をもっとたべなさい」と終末期の親を叱咤激励する、「もっと頑張らなくちゃ」終末期の配偶者を叱咤激励する、悲しいくらい見かけることです。

P.87

その深層心理とていは自分が手っ取り早く楽な気持になりたいからという側面があるような気がします。そして、その心理になることは自然だからこそ、「そういった時」には意識して気を付けたいものです。

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「受け身じゃいけない?」

「そう。人生って何だかんだ降りかかってくるじゃないですか、いろいろなことが。多分……私ばかりではなくて、みんなそういうことを片付けているだけで終わってしまうのが、人生なんじゃないでしょうか? 現に夫だって、仕事では成功した人でしたよ。出世頭だったし、たくさんの人を使っていました。それでも『俺の人生何だったのかな』ですからね。やらなくちゃいけないことをやっているだけではダメなんじゃないですかね?」

P.142

今この時から「俺の人生何だったのか」を意識していきたいものです。また、同時に子どもらにもやらなくちゃいけないことだけを押し付けてしまわないように気を付けていきたいと思います。